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- 2024/11/16
家で音楽を聴く時には、どんなオーディオ機器を使っているでしょうか? 一昔前までは、コンポやCD/MDラジカセだったかもしれませんが、現在はPCやiPhone/iPodなどの携帯プレーヤーに音楽データを取り込んで聴くことが多くなっていると思います。そこで今回は、PCでもっと高音質な音楽を手軽に聴けるようになる“ハイレゾ音源”の再生方法をご紹介したいと思います。“PCでハイレゾ再生”と言うと、何やら難しい設定が必要なように感じますが、いまではそれほど敷居は高くなく、簡単な機器を用いて手軽に高音質な音楽が再生可能です。(※もちろん何事も極めようとすれば、機器も高額になり、少しだけ難しい話が出てきますが……)ここでは、初めてPCで“ハイレゾ音源”を再生してみたいという方をターゲットに、基本的な事からお話ししていきます。ハイレゾ音源に関しては、第1回のコラム『レコーディング・クオリティに近い音質が身近になるハイレゾ音源とは?』を読んで頂ければ幸いです。まずはCDクオリティ以上の音質を、普段使っているパソコンを使って体験してみませんか?
【2015年9月更新】
PCでハイ・ビット/ハイ・サンプリングのハイレゾ音源を再生するためには、新たに準備しなければならない機器があります。それが、接続例1の中にあるUSB DAC(ゆーえすびー・だっく)と呼ばれる装置です。これは、PCからUSBケーブルを介して出力されたデジタル信号を、アナログ信号に変換する役割(D/A変換)を持つ機器で、音質にも大きな影響を与えます。現在では、USB DACとしての基本的な機能に加え、アンプ(ヘッドフォンアンプを含む)を内蔵したものや、D/AのみならずA/Dもできる製品など、各メーカーから様々な製品が販売され、その価格は数千円から百万円超えまで幅広く発売されています。
また、接続例2のようにヘッドフォン/イヤフォンのみでの試聴の場合は、USB DACの機能が付いたポータブル・ヘッドフォン・アンプ(ポタアン)を使えば、シンプルでコンパクトなハイレゾ再生システムが組めます。このシステムであれば、旅先でもハイレゾ音源を楽しむことができますね。ポタアンやヘッドフォン/イヤフォンに関しては以下のコラムも参考にしてみてください。
■ポタアン:第12回『話題の“ポタアン”で、手軽にハイレゾ再生にチャレンジ!』
■イヤフォン:第8回『スマートフォンにもオススメ!イヤフォンで音楽を高音質に楽しもう!』
■ヘッドフォン:第4回、第5回
ではなぜ、USB DACが必要になってくるのでしょうか? 現在発売されている多くのPCは、サウンドを内蔵スピーカー等から鳴らすためにデジタル信号をD/A変換する“サウンド・ボード(チップ)”と呼ばれる機器がマウントされています。しかしながら、その多くはCDクオリティ(16bit/44.1kHz)までのビット/サンプリング・レートの変換にしか対応していません。つまりPCで“ハイレゾ音源”をそのまま再生しても、CDクオリティ程度のグレードにダウンされて出力されてしまい、ハイレゾ音源の魅力を十分に引き出すことはできません。
それを防ぐために、PCのUSBポートからUSBケーブルを介して、デジタル音声信号を取り出し、ハイ・ビット/ハイ・サンプリングのD/A変換ができるUSB DACに信号を送ることで、ハイレゾ音源の持つ魅力が引き出されたサウンドを鳴らすことができるようになるのです。またPC内部には、ノイズの原因となる機器がたくさん搭載されています。それゆえ、外部でD/A変換する方がより低ノイズで信号変換できるのです。
上記と同様の機能を備えながら、Macで使われているFireWireやThunderboltなどのインターフェースに対応した機器もありますが、それほど多くはなく、現在はUSBが一般的になっています。また、USB DACの代わりにレコーディングなどで使われるオーディオ・インターフェースを代用してもハイレゾ音源を楽しむことができますが、出力端子がフォーンもしくはXLR端子の製品が多く、一般的なオーディオ用アンプに接続する際には、RCA端子に変換する必要があります。
USB DAC以外にも、ハイレゾ音源を楽しむためには、USBケーブル(※オーディオ・グレードの製品も各社から発売されています。例えばOYAIDE d+USB、Planet Waves PW-USB等)、アンプ(※下記で紹介しますがUSB DACの中には内蔵している製品もあります)、スピーカー/スピーカー・ケーブル、もしくはイヤフォン/ヘッドフォンが必要になってきます。また音源を再生するためのPCやソフトも、どれでも良いというわけではありません。PCのスペックやソフトに関しては、お薦めのUSB DACをご紹介した後に説明したいと思います。
PCでのハイレゾ音源再生に必要なUSB DACは、他のオーディオ機器と同様に、数十万円もする高額な製品も存在します。D/A変換可能なビット/サンプリング・レートの範囲が同じでも、内部回路に高品質なパーツを使ったり、外装の材質を変えたりすることで音質に影響を与えるため、高額なUSB DACにはそれ相応の魅力がある場合があります。しかしながら最初の1台として購入する場合には、それほど高額な製品を購入しなくとも十分にハイレゾ音源の魅力を楽しむことができます。ここでは、24bit/192kHz(以上)のハイレゾ音源とDSDに対応し、実売価格が5万円前後のUSB DACを3機種ご紹介したいと思います。
もちろん24bit/192kHzにこだわらなければ、もう少しUSB DACを選択できる幅は広がり、より求めやすい製品を購入することもできます。市販されているハイレゾ音源の多くは、24bit/96kHzまでが多いため、24bit/192kHzにこだわる必要はありません。しかし大は小を兼ねるではないですが、予め24bit/192kHz対応のものを購入しておけば、後で対応するUSB DACを買い足さなくても良いというメリットはあります。
ここで紹介したUSB DACは、現在販売されている製品のほんの一部です。実際に、家電量販店のオーディオ・コーナー、オーディオ・ショップなどに足を運び、自分の用途にあったUSB DACを探すのもとても楽しい時間です。また普段使っているイヤフォン/ヘッドフォンや音源があれば、持参して試聴させてもらって選ぶのも良いのではないでしょうか?
以下の3機種は、ようやく音源も幅広く出てきたDSD音源にも対応したUSB DACです。将来的にDSD音源も再生したいと考えているユーザーに、お薦めしたいUSB DACです。最初の2機種は専用の再生ソフトも使えるため、初めてハイレゾ再生にチャレンジする方にも心強い機種です。
※DSD音源とは…
Direct Stream Digital(ダイレクト・ストリーム・デジタル)の略称で、デジタル音声の記録技術のひとつです。元々は、SACD(スーパーオーディオCD)にも採用されていて、普段使っているPCM方式よりも、よりアナログに近い波形が記録できると言われています。
DSDの魅力についてはコラムの第7回『よりアナログに近い質感の音「DSD」の魅力とは?』を参考にして下さい。
DSD録音できるレコーダー、MRシリーズで培った技術を惜しみなく投入され開発されたコルグのDS-DAC-100は、24bit/192kHzまでのハイレゾ音源ほか、DSD音源のD/A変換も可能なUSB DACです。Windows/MacともWav、Flac、DSDなど幅広い音源を再生/変換するためのソフトウェア「Audio Gate 3」も用意され、製品を購入したユーザーはフル・バージョンを使うこともできます。
■価格:オープン(市場実勢価格=49,000円前後)
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数多くのオーディオ製品を開発してきたデノンより発売されているのが、24bit/192kHz、DSD音源に対応したDA-300USBです。高品位なヘッドフォン・アンプも内蔵しているため、KORG、FOSTEX同様に、イヤフォン/ヘッドフォンを直接挿すことで、ハイレゾ音源を楽しむことができます。またCDプレーヤーで培った、デノン独自のオーバーサンプリング技術も投入されています。
■価格:57,500円(税抜)
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この製品は、ポタアンと据え置き型の両方のメリットを備えています。コンパクトながらRCA出力が付き、アンプ等へ簡単に接続することができます。またコンパクトながら、PCMは32bit/384kHz、DSDも(12.4MHzまで)、さらにリニアPCMのDXDフォーマットまで対応しています。良質なヘッドフォンアンプも内蔵し、自宅から旅先までハイレゾ再生環境を構築できます。
■価格:27,000円(税抜)
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以下の2機種は、USB DACの機能も備えたプリメイン・アンプです。この機器から直接パッシブ・スピーカーに接続することができます。スピーカーで音を鳴らしたいが、アンプを持っていないというユーザーにもお薦めです。ここで紹介する両モデルとも、DSDファイルの再生も対応しています。
ハイレゾ対応のウォークマンも好調なソニーから発売されているのが、最大23w+23wの出力を誇るアンプを内蔵したUSB DAC、UDA-1です。スピーカーでハイレゾ音源を鳴らしたいけど、アンプを持っていないというユーザーにはお薦めのモデルです。DACも付属というレベルではなく、最大32bit/192kHz、DSD音源にも対応しています。もちろんヘッドフォン端子も付属しています。
■価格:47,429円(直販価格・税抜)
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幅広いオーディオ製品を開発するティアックが生み出したアンプ内蔵のUSB DACがAI-301DAです。アンプは、最大40w+40w(8Ω)の出力を誇ります。またこの機種もソニー同様に、最大32bit/192kHz、DSD音源がD/A変換でき、さらにBluetoothにも対応しています。同社ホームページからは独自の音楽再生ソフト「TEAC HR AUDIO PLAYER」もダウンロードできるので便利です。今回、スピーカー・ケーブルの着脱に便利な金メッキ処理されたバナナプラグ(2セット/4個)が同梱されたスペシャルパッケージが発売されました。
■価格:オープン(市場実勢価格:50,000円前後)
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やや価格は上がりますが、ワンランク上質な再生環境が得られるのが、卵形スピーカーでも知られるオラソニックが手掛けたNANO-UA1aです。独自の電源方式の採用や4Ωまでのスピーカーに対応する26W+26W出力のアンプなど、小型サイズの筐体からは想像できない迫力のある再生音が得られます。PCとのUSB接続で、PCM音源は24bit/192kHzまで、DSDも2.8/5.6MHzに対応しています。またこのUSB DACとELAC製のスピーカー、BS72を組み合わせたお得なコンポ「マリアージュ」も発売されています。
■価格:80,000円(税抜)
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ハイレゾ音源もの再生もレコーディングも楽しみたいというユーザーには、求めやすいオーディオ・インターフェースを活用することもお薦めです。一般的なオーディオ用のアンプで鳴らすためにはフォーンもしくはXLR出力を、RCA端子に変換する必要がありますが、それほど難しいことはありません。ぜひトライしてみて下さい。オーディオ・インターフェースについては、話題の“RME Baby Face Proに”ついて、コンデンサー・マイクの紹介も兼ねて第17回『アコギのハイレゾ録音にもおすすめ! RME Babyface Pro&コンデンサー・マイク』にも書いています。
コンパクトで多機能なマルチエフェクターなどでもお馴染みのズームから発売され話題となっているのが、USB3.0に対応したオーディオ・インターフェース、UAC-2です。最大24bit/192kHzのAD/DAが可能で、幅広いシチューエーションで重宝します。またDAWソフト『Cubase LE 7.0』も付属し、すぐにレコーディングにも使えます。さらにACアダプタに加え、USBバスパワーでの動作もでき場所を選ばず使えます。アルミのヴォリュームも含め高級感のあるルックスも、大きな魅力と言えます。
■価格:オープン(市場実勢価格:29,000円前後)
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求めやすい価格帯ながら高機能なオーディオ・インターフェースが、ローランドが開発したQuad-Capture UA-55です。USB接続で、最大で24bit/192kHZまでの入出力が可能になっています。さらにUSBバスパワーでの給電にも対応しています。音声のアナログ出力はフォーン・ジャックを採用しています。専用のDAWソフト「SONAR X1 LE」も同梱されているので、録音もスムーズに始められます。
■価格:オープン(市場実勢価格:26,000円前後)
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レコーディング機材を数多く開発しているタスカムより登場したのが、コストパフォーマンスに優れたオーディオ・インターフェースUS-366です。音楽製作だけでなく、インターネットの生放送にも対応した2つのモードを備えたDSPミキサーを備えており、最大24bit/192kHz入出力に対応しています。RCA端子の出力も備えているため、アンプへの接続も手軽に行えます。
■価格:オープン(市場実勢価格:18,000円前後)
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DAWソフト「Cubase」シリーズを発売するスタインバーグ社より登場した、エントリー・クラスのオーディオ・インターフェースがUR22です。軽量コンパクトなボディながら、24bit/192kHzまでの入出力が可能で、USBバスパワーでの電源供給ができます。DAWソフト「Cubase AI」が付属しているのも嬉しいポイントと言えそうです。ハイレゾ録音に手軽に挑戦し、音源を楽しみたいユーザーにお薦めです。
■価格:オープン(市場実勢価格:15,000円前後)
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ハイエンドなケーブルやオーディオ・アクセサリーを手掛けるフルテックのブランド、アルファ・デザイン・ラボから発売されているUSB DACがGT-40αです。このUSB DACは少し変わっていて、24bit/192kHzのD/Aができるだけではなく、オーディオ・インターフェースのようにA/Dも可能です。本体には、MM/MCに対応したフォノイコライザーを内蔵し、アナログ・レコードのハイレゾ化を楽しむことができます。レコードをハイレゾ化する楽しみ方は、コラムの第16回『アナログ・レコードを高音質ハイレゾ化してみた!』に詳しく書いています。ぜひ参考にしてみて下さい。
■価格:46,000円(税抜)
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Windows/Macとも、ハイレゾ音源再生のPCとして使用できますが、Windowsでは「Windows Vista」以上、Macでは「Mac OS X 10.6.8」以上のスムースに動く程度のスペックを持ったパソコンを使うことが望ましいでしょう。もちろん古いPCでもハイレゾ再生は可能ですが、USB DACによっては、PC側が機種を認識しないなどの問題が起こり得ます。また、音源をダウンロードする際、PCをインターネットに繋ぐブラウザ・ソフトのバージョンが古いと、ダウンロードがうまくできないなどの障害が出る場合もあります。よって、なるべく新しいPCを使うのが良いのですが、最新のOSだとUSB DACのドライバーが未対応といったこともあるため、使用するUSB DACメーカーのホームページで確認しておきましょう。
ここまでで、WindowsとMacのどちらがハイレゾ再生に向いているのか疑問に思った方もいるかもしれませんが、これは一概には言えません。Macの方がUSB DACのドライバーをインストールせずに簡単に認識する場合が多いですが、対してWindowsの場合、24bit/192kHz以上のハイレゾ対応の機器では、独自のドライバーを使うこともあるので少しだけ手間が増えることもあります。さらに両者のOSに搭載される、音を鳴らすためのオーディオエンジン(MACではコアオーディオと呼ばれる)が違うため、音質にも違いが出てきます。この辺りの話は少し難しくなるため、いずれ機会を設けてまとめたいと思います。
次にハイレゾ音源を再生するソフトについてですが、「iTunes」でも問題なく再生可能です。ただし、ハイレゾのフォーマットでよく使われるFlacに直接対応していないといった問題もあります。そのため、Flacファイルを「iTunes」で使うためには、一度ファイルをAIFF、WAV、ALAC(アップルロスレス)などの形式に変換する必要があります。
そこで、Windows/Macのハイレゾ再生には「iTunes」以外の音楽再生ソフトを使うことも多いのです。音質やファイル管理など、細かな点が異なっているソフトが有料/無料を含め、幅広くラインナップしています。再生ソフトによってもかなり音質に違いがでるため、無料ソフトでもハイレゾ再生は楽しめますが、音質にこだわりたい、より使いやすいソフトでハイレゾ再生を楽しみたい方は、コラムの第18回『ハイレゾ再生できるWindows&Mac音楽再生ソフト集』から、じっくりと選んでみて下さい。有料ソフトでも、試用期間があるものもあるので、使ってみてから購入することも可能です。再生ソフトは、意外と費用対効果が高いものが多いと思います。
上記で紹介した以外にも、ハイレゾ音源を楽しむことができます。コラムの第6回『高音質を手軽に持ち歩こう! ハイレゾ対応ポータブル・プレーヤーの魅力』で紹介したハイレゾ対応のポータブル・プレーヤー。第13回『ネットワーク・オーディオの世界〜CDに代わるオーディオのスタンダードに?』で採り上げたネットワーク・オーディオ。そして身近なスマートフォンで再生する方法を紹介した第15回『iPhone/Androidスマホでハイレゾ音源を楽しんじゃおう!』まで、ハイレゾ再生の選択儀は広がり続けています。昨今では、ハイレゾ対応のコンポやAVアンプが発売されるなど、ハイレゾ再生はより身近になり、次世代オーディオのスタンダードになりつつあります。
最後に、肝心のハイレゾ音源を購入できるサイトを紹介します。CDのようにショップで購入できるものは数が少なく、ハイレゾの音源はウェブからダウンロード購入するのが一般的です。クレジットカードなどでの支払いが一般的ですが、カードを持てない世代などでも購入できる仕組みを取り入れたサイトもあります。また以前は、メジャー・アーティストのリリースは少なかったですが、現在は多くのアーティストがチャレンジしています。さらに懐かしい名盤も、続々ハイレゾ化されています。レコードで聴いていた懐かしの音楽を、ハイレゾで聴き直すと、新たな発見があったりもします。まずは各サイトで、試聴から楽しんでみて下さい。
ロック、ポップス、ジャズ、クラシック、アニメまで幅広いジャンルのハイレゾ音源を購入することができます。主なファイル形式はFLAC、WAVで、DSD音源の販売も行なっています。支払いはクレジットカード、e-onkyo musicハイレゾプリペイドカード、e-onkyoポイント、クーポンID、Vプリカ、ドコモケータイ払い、ビットキャッシュなどで行なえます。
■http://www.e-onkyo.com/music/
主に邦楽のメジャーからインディーズのアーティストまで、幅広く取り揃えているのがオトトイです。独自企画もあり、他のサイトとは一線を画したユニークな 音源に出会うこともできます。ファイル形式は、WAVやFLACに加え、ALACなどに対応しています。さらにDSDでの音楽配信も行なっています。支払 いは、クレジットカード、OTOTOYポイント(プリペイドカード /銀行振込)、モリタポに対応しています。
■http://ototoy.jp/top/
大手メジャー・レーベルであるソニーが運営していることもあり、洋楽/邦楽のメジャー・アーティストのハイレゾ音源等が充実しています。ファイル形式は、FLAC、DSDとなります。支払いは、クレジットカード、各種電子マネー、Andoroidのみですが、キャリア別の決済も利用できます。幅広い支払いが可能で、買いやすいサイトと言えます。
■http://mora.jp/
数々の名録音を残したビクター・スタジオが運営するハイレゾ配信サイトです。こちらも洋楽/邦楽問わず幅広いメジャー・アーティストのハイレゾ音源を購入することができます。ファイル形式は、FLAC、WAV、DSD等になります。支払い方法は、各種クレジットカード、楽天ID決済、ドコモケータイ払いなどから選択することができます。
■http://hd-music.info/
高音質のUSB DAC内蔵のスピーカー(KS-3HQM)でも話題となった国内のオーディオ・ブランド、クリプトンが運営するハイレゾ配信サイトです。音質にこだわったクラシックから、ジャズ、ポップスまで発売されています。ファイル形式はFLACとALACが用意されています。支払いは、クレジット決済に加え、リクルートかんたん支払い、ソフトバンクまとめて決済が使えます。
■http://www01.hqm-store.com/showwindows/index.php
今回の連載では、簡単にPCでハイレゾ音源を聴くために必要な機器などについて書かせてもらいました。いまのように各社からDACが発売され、再生ソフトも手軽に手に入れられる状況になる前は、“ハイレゾ音源”を再生するのにも、ちょっとした工夫が必要であったり、PCのセッティングでなかなか上手くいかない、といったこともありましたが、現在では誰もが手軽に楽しめる環境が整いつつあります。ぜひ、“ハイレゾ音源”再生の環境を整えて、より良い音質で音楽を楽しみましょう! ボーカルや楽器の音もよりリアルに迫ってくるはずです。新しい音楽リスニング体験が、ここから始まります。
菊池真平(きくち・しんぺい)
音楽雑誌「Player」、オーディオ誌を発行するステレオサウンド社で「Beat Sound」、「Digi Fi」の編集に携わった後に独立。現在はフリーランスで、ヴィンテージ・ギター関連書籍/ギターに関する雑誌等に、編集/ライターとして携わる。国内外のミュージシャンへのインタビュー等も多数行っている。